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薬系大学におけるe-Learningを用いたOTC薬教育の試み

 
   OTC薬は国民が健康を自身で維持するセルフメディケーションにおいて必要不可欠なものであり、OTC薬の適正使用を推進することは薬剤師の重要な責務です。しかしこれまでの我々の調査から、日本の薬系大学には諸外国に比べOTC薬の適正使用に関する教育が少ないことが判明しました。そこで本研究では、国民 に適切なセルフケアを指導できる薬剤師を育成するためのOTC薬教育ツールをe-Learning形式で作成し、Webで運用することを目的としています。e-Learningは、概要・原因・症状・治療・フローチャート・セルフケア・まとめ、ならびに各項目の最後に設けたクイズに 回答して学習到達度を自己確認できるよう構成しました。e-Learningで学習することで患者の症状把 握・適切なOTC薬の選択・セルフケアを含めたOTC薬を適正に使用するための患者教育・適切な受診勧告を行うプロセスを習得することができます。使用した学生から、これからの学習に有用であり使い勝手も良い、との評価を受けています。学生の評価から、国民へ適切にOTC薬とセルフケアを提供できる薬剤師を育成する教育ツールとして、薬系大学で活用できるe-Learningが 作成できたと考察されます。今後対象疾患を増やすと共に教育の評価方法を検討し、プログラムの改善・品質・効率向上を行っていく予定です。

発表論文:
Tsukiji M, et al., Jpn J of Drug Inform. 9(3):198-204.(2007)